上田「見晴台」松茸小屋

9/28晴
上田には沢山の松茸小屋が有るようです。
しかし松茸も自然のものですから、ご自分の所の山で採れたもので賄い切れる所とそうでない所が有るとか。

電話で直接問い合わせれば、その辺の事情は教えて下さいます。

そこで今回は、奈良尾山というご自分の山で採れた松茸だけで営業していらっしゃるという松茸小屋に。

下之郷からタクシーで1,600円、プラス迎車代で1,780円。
タクシーは呼ばないと有りません。

途中から山の方へ入って行き到着。
これが奈良尾山なのか？不明です。
周りは赤松林らしき様子。

しかしこういう松茸山のような所に来て松茸料理を食べるって、普通に松茸を頂くより何倍も気分上々です。

☆千曲川コース
松茸鍋
松茸土瓶蒸し
松茸汁
松茸ご飯
お新香

☆ドリンク
松茸酒

☆クーポン
きのこおろし

予約した時に、一番安いコースを注文しておきました。
一番安いといっても5,000円です。
それで松茸関係は4品。

付近の松茸小屋は何処も、この基本コースの内容と金額はほぼ同じの様です。

因みにこのお店は、それぞれの料理は単品でも有ります。
なので、コース注文じゃなくても大丈夫かも？

最初、鍋から登場。
厚めの松茸スライスが結構乗ってる。

その下に、
きじ肉、葱、糸こんにゃく。

この雉肉というのが楽しみで、この店の決め手になりました。

鍋煮えるまで、きのこおろしと土瓶蒸しで松茸酒を。

 

 

このクーポンのきのこおろしが有ると無いでは、淋しさ度合いがずいぶん違います。
かなり和らげてくれました。

きのこは、天然の雑茸らしいものが数種。
素朴で楽しいおつまみです。

松茸酒は、やかんで来ます。
まだ温めてありません。
隣りの空席のコンロをお借りしてお燗。

夜間の中には生らしき、わりと太切りの松茸が数切れ。
結構存在感です。
淋しさは有りません。

一合なのであっという間に温まります。
味は、不思議なくらい松茸の香りが来ません。
むしろ日本酒のふうみがしっかりと来ます。
しばらく置いても変化無し。

さあ土瓶蒸し。
こちらはそんなに大きくない松茸が数切れと、丸粒の麩1粒。

汁は、しっかりとストレートに松茸の香りだけが来る感じです。
とにかくとても良い香り！

味付けはシンプルに塩分だけてしょうか？
だから松茸酒を数滴垂らしてあげると、味がまあるくなります。

鍋もそろそろ。
すき焼き式だそうで、溶き卵に浸けて食べます。

松茸はあまり煮ないようにしてみる。
口にする前に嗅いでみる。
とても香ります。

あまり煮ないと予想以上にあっさり味で、ある程度はつゆを吸わせた方が合うのかも？

つゆはかなり薄味。
醤油を足してもいいぐらいです。

しばらくコトコト煮ましたが、つゆからは松茸の香りも雉の匂いも漂う感じがしない。
不思議。

この後の料理に影響無いようにと、葱やこんにゃくは残し気味で。
しかしこの出汁吸った葱とこんにゃく、今回は脇役ですが普通におかずとして食べて結構イケそう。

鍋もまだこれからというタイミングで、なぜかもう松茸汁が登場してしまいました。
しかも、ご飯はどうしますか？と。
全部一緒に食べたい人も居るのでしょう。

でも、ご飯の事は訊いてくれるなら汁の事はだって訊いてくれれば。
冷めたら嫌だから、口にするしかありません。

メニューにはしっかり松茸汁と書いてますが、来たのは松茸も乗ったきのこ汁って感じ。
松茸は薄いのがほんの数切れ。
一緒に煮たというより上にちょんと乗った感じで、本当に基本はその他のきのこの汁もの。

きのこは雑茸色々な感じかな。

味付けは、薄い味噌味か塩か？
汁は少し濁ってるんだけど。
でも味は必要な量は付いてると思う。

他の出汁の味も特に感じないけど、これは具から出た出汁の風味か？

入ってる豆腐が、何だかとっても風味良く感じます。

そして松茸ご飯。
汁に染まった場所と白米の部分とまばら。
松茸と一緒に炊いたのではなくて、松茸を煮てからご飯と混ぜたのてしょうか？

このまばら具合が実はおいしく感じる気がします。

松茸の含有量は少なく感じます。
この松茸ご飯にこそドカンと行って欲しかったと思います。

ふと思いましたが、この松茸ご飯に土瓶蒸しの汁を掛けてお茶漬け風に食べたらどうなるんでしょう？
ヤバいくらいおいしいんじゃないかと思います。